メッセージについて
以下の文章はメッセージおよびあなたの人生の物語について過分な情報が含まれています。
最初に映画を見た時は、子供も愛おしくなるほど可愛いし、よく出来ているなと思った。しかし原作を読み返すと、何とも言えない違和感が映画に対して生まれてしまった。
思考は言語によって規定されるという言葉を出したのは良かったけれど、それならば何故言語自体がメッセージであり、それにより思考が変わったという結末を変えたのか。ヘプタポッドが何も残さなかったというのが重要であり、世界が結束してギフトを解読する未来は要らなかった。
映画というメディアからして見せ方は確かに色々あるとは思うしスケールを上げなければならないというのも理解するが、最後は思考する方法が変わったというのを主にしなければ、原作のストイックさは伝わらないのではないか。思考の変化が未来視のような特殊能力っぽい描写になってるのも悪手だったなと思う。ただの思考の変化なのだから。
『メッセージ』、よくできてた。けれど、原作ファンがもにょっとするという気持ちもわかる。『インディペンデンス・デイ』系統の、宇宙人がコミュニケーションとれる話みたいに見えちゃうもんなあ。
— 長谷敏司@c96「アナログハックOR」西G-01a (@hose_s) 2017年6月12日
そうなんだよね。
- 作者: テッド・チャン,公手成幸,浅倉久志,古沢嘉通,嶋田洋一
- 出版社/メーカー: 早川書房
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