YI

ロジカルに考え、リリカルに語れ。

Brutal London

以前から気になっていた本で、ロンドンのブルータリスト建築を集めた本を買った。タイトルはBrutal London。

Brutal London: Construct Your Own Concrete Capital

Brutal London: Construct Your Own Concrete Capital

序文がノーマン・フォスターとかそういう点も気になるところではあるが、なによりブルータル建築のペーパークラフトが付いてくるのが見どころ。

手で切れる。

折って

組み立てるとブルータル建築が現れる。



このアレクサンドラ・ロード・エステート(Alexandra Road Estate)は映画「キングスマン」でエグジーが住んでいた集合住宅。ブルータリスト建築は同じ本に載ってるバルフロンタワー(BalfronTower)*1コルビュジェのユニテ・ダビタシオン(Unité d'Habitation)など、集合住宅と相性がいい気がする。


落書きも再現。


接着面が浮いてるのは見逃して欲しい。糊が家に無かったので。
赤いのは1/144のフル・フロンタル大佐で、それよりは小さいようだ。全部で9個の建築がペーパークラフトになっているが、スケールは書いていないしバラバラだ。

収録作品

  • Alexandra Road Estate
  • Alton Estate
  • Aylesbury Estate
  • Balfron Tower
  • Barbican Estate
  • Ledbury Estate
  • National Theatre
  • Robin Hood Gardens
  • Space House

ブルータル建築はル・コルビュジエ以降の、béton brut(ベトン・ブリュット)*2で作られた冷酷な建築だ。それを紙で作るとエッジなんかはよくわからなくなるが、テクスチャのクオリティはいいので雰囲気は掴める。意味のあるコンクリートは冷酷で強い。

本として惜しいのは図面が載ってないのと、写真が少ない点だ。建築の本としては致命的だが付録が主体みたいなものなので。

リンク先の記事でプレゼントもやっているようです。
www.dezeen.com

*1:Trellick Towerとも呼ばれるらしい

*2:フランス語で生コン