2014年の本
- 作者: 新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/04/11
- メディア: 単行本
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新海誠展に行って買ってきた本。映像版よりも登場人物が増えて、映像では語らなかった人物の内面が書かれて群像劇となり、映像版の続きも書かれている。
新海誠は言の葉の庭について企画書の中でこう語っている。
…しかし「よって立つ場所を持たない」「歴史を持たない」ことは、この国で生きる現在の我々にとって、最初から設定されているパラメーター、所与の条件である。僕たちは不安定な時代に、不安定な気分で、文字通り揺れる足元の上で不安定に生きている。それでもなお日々美しいものを見つけるし、描くべき心の交流もある。だからこそ、拠り所のなさも孤独も受け入れた上で、それを肯定的に描く必要があるのだと思っている。
新海誠“「言の葉の庭」──この作品について思うこと”(2012/09/22)より抜粋
不安定さを文字通り登場人物の誰しもが持っていることが書かれているのが小説版だった。
揺れながらも時間を積み重ね、誰かの指が少し触れ、そして離れていく。そういう繊細さが感じられる物語だった。
- My Humanity
- 作者: 長谷敏司
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/10/30
- メディア: Kindle版
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- 批判的工学主義の建築:ソーシャル・アーキテクチャをめざして
- 作者: 藤村龍至
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2014/09/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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実践されたプロジェクトを通し、得られたデザインプロセスには説得力が有り、知っておく価値はある。
近代から現代までの、日本における建築を知るのにもおすすめ。
- レム・コールハースは何を変えたのか
- 作者: 五十嵐太郎,南泰裕
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 2014/06/11
- メディア: 単行本
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レム・コールハースを論じた本書では、多様な視点が存在し、そこから彼の影響が推し量れる。槻橋修氏の論考、「観測者のランドスケープ」はシュールレアリズムの視点も挟まり、語れる視点の多さと影響に圧倒される。
- 弱いつながり 検索ワードを探す旅
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/07/24
- メディア: 単行本
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しかし無理にコミットせず、観光客として社会を旅する姿勢を本書は教えてくれる。