2015年12月に読んだ本
読書メーターってこういう風にまとめられるんだと知りました。
12月は円環少女を読み終わり、天冥の標を一気読みした月でした。
天冥の標はⅡ救世群の後に間違えて
Ⅵ宿怨を読んでしまったのですが、意外と問題なかったです。
最新刊まで読み終わると、その物語のスケールに圧倒されます。早く続きが読みたい。
2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:3545ページ
ナイス数:1ナイス
【合本版】円環少女 全13巻 (角川スニーカー文庫)
読了日:12月11日 著者:長谷敏司
天冥の標 Ⅰ メニー・メニー・シープ (上)
読了日:12月14日 著者:小川一水
乙嫁語り 8巻 (ビームコミックス)
読了日:12月14日 著者:森薫
ストレッチ 4 (ビッグコミックススペシャル)
読了日:12月14日 著者:アキリ
天冥の標 Ⅰ メニー・メニー・シープ (下)の感想
読んでいて、手塚治虫の火の鳥が浮かんだ
読了日:12月15日 著者:小川一水
天冥の標Ⅱ 救世群
読了日:12月15日 著者:小川一水
天冥の標 Ⅵ 宿怨 PART1の感想
Ⅱの後に間違えてこのⅥを読んでしまった。
読了日:12月16日 著者:小川一水
天冥の標Ⅲ アウレーリア一統
読了日:12月16日 著者:小川一水
天冥の標Ⅳ 機械じかけの子息たち
読了日:12月17日 著者:小川一水
天冥の標 Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河
読了日:12月18日 著者:小川一水
天冥の標 Ⅵ 宿怨 PART2
読了日:12月18日 著者:小川一水
天冥の標 Ⅵ 宿怨 PART3
読了日:12月20日 著者:小川一水
天冥の標Ⅶ
読了日:12月20日 著者:小川一水
新米姉妹のふたりごはん1<新米姉妹のふたりごはん> (電撃コミックスNEXT)
読了日:12月21日 著者:柊ゆたか
天冥の標8 ジァイアント・アークPART1: 11
読了日:12月22日 著者:小川一水
天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART2
読了日:12月24日 著者:小川一水
天冥の標Ⅸ PART1 ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫JA)
読了日:12月25日 著者:小川一水
クジラの子らは砂上に歌う 6 (ボニータ・コミックス)
読了日:12月27日 著者:梅田阿比
読書メーター
ハーモニーについて
少し前に劇場版ハーモニーを見てきた。
「ハーモニー」劇場本予告
安定しない作画、円環運動が多用される演出、虐殺の文法となったLINEスタンプ、これら負の要素を積み上げても、ミァハは最高のイデオローグとして描かれていた。それだけでよかった。上田麗奈の心に差し込んでくるような声が、イデオローグとしてのミァハの存在に大きく貢献していた事は言うまでもない。
パンフレットの表紙でもある、redjuice絵のミァハは映画が終わってから見ると、震えるほど美しい。同じ絵のポスターも付いてます。
虐殺器官がちゃんとスケジュール通りに進んでいれば、もっと映画として調和した世界が見られたのかもしれない。
WatchMeの世界は近づいている。
健康経営*1として、企業が従業員の健康管理を行い始めている。
建築的にも、LEED*2とも互換性のある、Well Buiding Standardsという評価指標が設定されている。
LEEDの普及を見るに、Well Buiding Standardsも全く普及しないということはないだろう。
delos.com
言うまでもなく、今ここが、未来の入り口。
- 作者: 伊藤計劃
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*2:Leadership in Energy & Environmental Design/建物の環境性能評価システム/ http://www.gbj.or.jp/leed/
屍者の帝国について
劇場版屍者の帝国について。
序盤なんかは面白いは面白いのだけれど、どうにも二次創作感が拭えない。一般向けにしようとする努力は認めるが、中途半端に終わっていた。原作を読み直さずにうろ覚えで見てしまったため、後半は混乱しながら見ていた。
良かった点としては
屍者の帝国、ざーさんのウィスパーボイスが良かった
— イグチユウタ (@Yuta_Iguchi) 2015, 10月 2
花澤香菜さん含め、声優さんの演技はとても良かったです。
フライデーの設定改変は物語の導入部では良い役割を果たしていたが、最後は足枷となっていた。言語が記録となり、記録が記憶となり、記憶が魂となる。フライデーとワトソンの関係が希薄であるからこそ旅路が意味を持ち、魂のありかが明確となる。
フライデーが生前の友人ということで、ワトソンがかつてあった魂を追い求めるような構図になってしまったことで、言語から魂は成り立つという面白さが薄くなってしまった事は否めない。
ワトソンとフライデー、円城塔と伊藤計劃、この関係の二重性については
屍者たちの帝国の後記でも大森望が記している。
この二人の関係性は、長編版『屍者の帝国』のフライデーとワトソンの関係におそらく(微妙なかたちで)反映しているし、劇場アニメ版では、生前のフライデーがワトソンの盟友だったという設定変更により、正面から両者の友情をテーマに据え、それが伊藤計劃と円城塔の関係に重なって見えるという二重構造になっている Read more at location 4407
このようにフライデーの設定改変は、円城塔と伊藤計劃の関係を楽しめるし、物語の間口を広く取れるという事で、劇場版というメディアには合っているとは思うが、やはり魂のありかという要素を楽しめるのは原作だろう。
個人的に屍者の帝国で凄く好きなアイデアはフライデーが女王陛下の所有物であるということ。
それは伊藤計劃のOn Her Majesty's Secret PropertyとFrom the Nothing, With Loveに繋がるもので、フライデーのナンバーが007というだけで痺れる。
結局言いたいことは伊藤計劃のアイデアをここまで繋げてくる円城塔凄い、というところに収束する。
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- 作者: 伊藤計劃,円城塔
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前述の屍者たちの帝国はかなり面白かった。
屍者の帝国とロシア宇宙主義、ハーモニーとイスラム神秘主義など、作品と思想の繋がりが見える物語があったのが面白かった。
書き下ろし日本SFコレクション NOVA+:屍者たちの帝国 (河出文庫)
- 作者: 大森望
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ともかく、虐殺器官はどうなるんでしょうか。
参考にした感想。d.hatena.ne.jp
はてなブロガーに聞いた、おすすめのUI/UX入門書に寄稿しました
はてなブロガーに聞いた、おすすめのUI/UX入門書 | nanapi [ナナピ]
- [design]
- [Book]
- [ui]
アンケート取材に回答しました。
2015/08/31 15:25
もう2か月も前ですが、アンケート取材に回答したものが記事になっています。
他の方が紹介している本も面白そうです。
ドボクの本
八馬先生の欧州ドボク本が出ました。即買いです。
- 作者: 八馬 智
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2015/06/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイスの土木が紹介されていてモデルコースまで載っているので旅行本として最高に良い。
切手モチーフの表紙やチケットモチーフのモデルコースページなど、デザインが可愛い。
flic.kr
ドイツは自分が今年行ったところも載っていたけれど、写真が全然違った。太陽光があるだけで見違える。
flic.kr
自分が行った時は曇天だったランドシャフトパークとツォルフェアイン。曇りでも、それはそれで退廃的な魅力があるけれど。
読んでいると旅に出たくなる。
心と体
fitbitのリストバンド活動量計を少し使う機会が出来たので。
【日本正規代理店品】Fitbit ワイヤレス活動量計+心拍計リストバンド ChargeHR Large Black FB405BKL-JPN
- 出版社/メーカー: Fitbit
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: エレクトロニクス
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心拍計付きのCharge HRを使用。活動量データはスマートフォンアプリ経由でアップロード。Webで確認できる。www.fitbit.com
正確性は流石に胸の付近で計測するものと比べると落ちると考えられ、おそらくある程度ダミーの数字をかましている。
本体のディスプレイ表示はボタンを押すか、本体を叩かないと表示されない。代わりと言ってはなんだが、時計及び音楽プレイヤーコントロール機能付きのsurgeが年内に出るそう。
flic.kr
使用中、個人的に心が痛むことが少々あったが、特に心拍数に影響はなかった。逆に少し歩いただけで心拍数
は脂肪燃焼ゾーンに到達したので、やはり体のことは体なんだなと。単に代謝が良いだけかもしれないが。
他にもEPSONの心拍数計測技術を使ったものも試したが、こちらは心拍から心の状態を予測していた。面白い試みではあるが、そのアルゴリズムはブラックボックスの中で、心拍数すら取り出すAPIが存在しない。fitbitの方が自由度が高く、発想と使用方法によっては、より確かに心の状態が掴めるかもしれない。
計測したデータを見ていると結構楽しいもので、自分の生活が定量化され、可視化されると、もっと見たいという新しい欲望が顔を出す。欲望は生活に影響を与え、世界の見え方を変えるものとなる。
これから定量化されるものは、きっと体から心に移行する。心の状態を定量化するのは、茫としたもので「定量」と言えるものにはすぐにはならないだろう。しかし、曖昧なものを曖昧なまま利用する術はあると思われる。
別の時空間から投影された、透明でとぎれとぎれの、わたしたち自身のホログラム。
定量化できるものが増えると、投影されるホログラムのわたしたちも変わっていく。その時、対するわたしたちの心も変わっていくのだろう。こういう想像はいつだって楽しい。
1週間程の使用だが、こういったウェアラブルデバイスを使っていると、やっぱりAppleWatchも使ってみたくなる。